尖閣諸島の領土権をめぐる緊張感が高まり、新聞やテレビ・ラジオなどのマスコミにおいても、感情的に相手を非難したり挑発するような姿勢が目立つようになり、大変に危惧を感じております。
2007年より在中国日本国大使館一等書記官を3年間勤められた伊佐氏も、その著書「科学技術大国 中国の真実」の中で、
「時にさまざまな要因によって日中関係に軋みが見られることもあるであろう。中国に対して強い口調で物を言うべき時もあるであろう。しかし大局観に立てば、どうあっても隣国同士として良い関係を模索せざるをえない。」
と、述べています。
こんなときだからこそ、お互いの顔が見える次元での友好交流や、正しい視点での報道で、お互いの疑心暗鬼を解く事が大切だと考えます。
幸いにも、我が池田市は中国蘇州市と友好都市締結をしており、これまで青少年の派遣や受け入れに代表される人的交流を行っています。また、寒山寺の鐘や、水月公園の斉芳亭などの寄贈も受けるなど、友好の輪を広げてきた経緯があります。
こうした友好の足跡を、今こそどんどんと発信していくべきだと思います。
実際に積み重ねてきたこれらの事実こそ、今の不安感や猜疑心を打ち破る、雄弁な平和の語り部たりえると考えます。
ということで今回のチラシは、「池田市と蘇州市 友好都市の歩み」という特集にしました。