池田市の教育は、今、大きな転換期を迎えています。
小学校では、昨年より新学習指導要領による教育課程が全面実施され、中学校では本年度から新しい教科書を採択するとのことです。
また、本年度から教職員の人事権が府から権限移譲され、豊能地区3市2町が一体となって各自治体の特徴を活かした取り組みが展開できるようになりました。
さらに、議会においても継続審議中でありますが、9年間を見通した小中一貫教育の実施も課題となっています。
そうした状況の中、昨年よりすべての中学校区において、「『教育のまち池田』学びと共生研究推進委託事業」として就学前から義務教育9年間を見据えた小中一貫教育の実施に向けての研究に取り組まれております。
昨日は、その研究発表会が呉服小学校で行われ、その中の「公開授業」の様子を、見学してきました。
「公開授業」は2年生の算数・3年生の国語・5年生の国際理解学習の3クラスで行われ、多くの市内(一部市外も)教職員の方が見学されていて、一生懸命にメモをとったり、食い入るように見学されていました。その後各クラスごとに分かれて、その授業の検討会や講師講評がされるとのことでした。
私は実は、市会議員になる以前は仕事が忙しくて、自分の子供たちの参観日や発表会には全く参加したことがありませんでした。ですから、子どもたちが授業を受けている生の現場に触れたのは、自分自身が子どもだったころ以来で約40年ぶりでした。
ですから、授業の検討や研究という以前に、まず、教室の机の配置がコの字型になっていることや、男子も「さん」付けで呼んでいることに驚きました。
また、特別支援教員の活躍ぶりも初めて見せていただきました。
「公開授業」の後の休憩時間に、昭和22年以来、池田市の教育にずっと携わってこられた先生にお話を伺う機会がありました。そのなかで印象的だった話としては、以下の3点です。
①子どもたちの本質は昔も今も変わっていない。教師が相手を信頼して接していけば、必ず心を開いてくれる。
②そのうえで今の子は、思ったことや考えたことを自分の頭の中で反芻せずに、すぐに表現するという特徴がある。
③今回行っているような、学校を超えての交流や研究は池田市独自のもので、これまで持続して取り組んできた経緯があって、今でも活発に行われている。これは池田市の教育の誇りである。
子どもたちに接する教師自らが、お互いに切磋琢磨しながら向上に努めている姿や、誇りや自信を持って子どもと向き合っている姿勢、これらを見せていただき『教育のまち池田』は単なる標語ではないんだとの感を強くさせていただきました。
0 件のコメント:
コメントを投稿