2011年5月26日木曜日

すごい時代が目前に

ついにGoogleから、完全クラウド仕様のネットブック「ChromeBook」が登場しました。これで、脱Microsoftの流れが加速しそうです。
Googleは、「Chromebook」は一般的なノートパソコンと違うと定義しており、開発は約2年前から始まったそうです。
基本的には内蔵するブラウザのChromeを核としたOSで、アプリケーションはウェブアプリを使うというもの。つまりOSの代わりにブラウザが起動するわけです。今までOSが管理していたアプリやファイルなどをこのブラウザがクラウドとして管理します。
分かりやすく言えば、スマートフォンとネットブックのいいとこどりかと。
その利点は以下のようです。

・数秒で起動し(約8秒らしい)、すぐにメールを送受信できる。
・「Chromebook」上のソフトウェアはすべて自動的にバージョンアップされ、時間の経過とともに高速化する。
・アプリ、ゲーム、写真、音楽、ムービー、ドキュメントは自分がどこにいてもアクセス可能で、パソコンが壊れてもそれらの全データを失う心配はなく、バックアップを忘れていても問題ない。
・1日1回充電するだけで1日中ちゃんと稼働し続けられるので、AC電源や電源コードは持ち歩く必要がない。
・無線LANだけでなく3G接続も内蔵しているので、携帯電話のようにいつでもどこでも必要なときにネットに接続できる。
・Chromebookは複数のセキュリティレイヤーを内蔵しているので、アンチウイルスソフトを購入したり更新する必要がない。
・パソコンを使えるようにするためにソフトウェアをセットアップする時間が不要で、最新の状態に保つための時間も不要となる。

つまり、従来のOSのようにユーザーがプログラムをパソコンにインストールしたり、アップデートする必要は無くなります。
また、すべてのアプリケーションはブラウザ内のセキュリティエリアの中で実行されるので、ウイルスなどがシステム自体に感染する可能性が低くなっています。

今後は、まず欧米で6月15日から購入可能となります。更に多くの国々で今後購入が可能になる予定とのこと。
特にGoogleが推しているのは、ビジネス向けと学校教育向けの2つ。どちらもこれまでパソコンの維持やメンテナンスなど、本質とはかけ離れた部分で複雑・高価・不安定といった要因と戦い続けてきた場所であり、そういった現場でこそ、
「メンテナンス不要」
「バックアップ不要」
「アンチウイルスソフト不要」
「いつでもどこでもすぐに起動してネット接続」
というChromebookの利点が生きてくると考えているようです。

しかし、私に言わせてもらいますと、行政の分野も全く同じ状況で、システム維持費や更新費として毎年多くの予算を必要としています。確かに、行政はビジネスや学校教育とは違って、必要とするシステムは専門性が高く、そして何よりも完璧なセキュリティーが求められるので、簡単には移行はできないと思いますが、一日も早くそうしたハードルを乗り越えて無駄を省くことができたらいいのにと思ってしまいます。

また、教育の分野においては、一昨年に箕面市が500台の中古パソコンのハードディスクを抜いて端末化して、Linuxを導入して市内の全市立小中学校20校の職員室で再生利用したのも、同じ発想ではないでしょうか。
このように、できるところから取り組んでいくことも必要ではないかと考えます。

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