2011年6月17日金曜日

乳がん、子宮頸がんの無料クーポンの効果について



日本はがん治療の技術では世界トップクラスですが、検診率の低さから”がん対策後進国”ともいわれています。
「がん対策基本計画」では2011年度までに、受診率「50%以上」という大きな目標を掲げています。本年はその2011年度です。
先日行われた本議会の席上、池田市でのがん検診の受診率は、子宮頸がんで34.3%、乳がんで23.4%とのことでした。
それでも、北摂地域ではともにトップクラスの受診率とのこと。

では、国に於いてはどうなのでしょうか。
「日本対がん協会」の調査によると、無料クーポンで検診受診率は大幅に増加し、特に子宮頸がんと、その前段階の症状である「異型上皮」の発見率が大きく向上していることが分かったそうです。
具体的には、子宮頸がん検診の受診者数は、クーポン導入前の08年度が127万人だったのに対し、導入後の09年度は約15%増の146万人。このうち、異型上皮が見つかった人は3608人から5019人と39.11%も増えました。
さらに、クーポンを利用した検診受診者数については、対象年齢(20、25、30、35、40歳)の09年度の受診者数が9万3215人で前年度比2.6倍に拡大。特に20歳では5132人で、同9.6倍となったとのことです。

そういった数値からしても、無料クーポンは、医療費を抑えるためにも効果があると思っています。
本市においても医療費がどれくらい減ったのか気になるところです。また、本年からは大腸がんの無料クーポン事業もスタートします。
6月市議会で、そういった部分について確認できればと思っています。

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