2011年8月5日金曜日

人騒がせな雑誌報道

昨日ある市民の方から、とある雑誌で「汚染がれき拡散する」という見出しをつけて、宮城・岩手のがれき処理を引き受ける予定の572自治体が紹介され、その中に池田市も含まれているが本当なのかと、問い合わせがありました。
危機管理課で、事実確認をした結果、
・原発の放射能漏れが起こる以前に、政府からの問い合わせに対する回答に対して、がれきの受け入れを可とした。
・放射能汚染がれきについては、政府からの問い合わせもなく回答をしていない。
・現在まで、がれき処理の受け入れはしていない。
とのことでした。
なお、8月3日の倉田市長の「とびある記」に、詳細が書かれています。




倉田市長「とびある記」
2011年(平成23年)8月3日 No.3558
おはようございます。池田の朝は今日も晴天のスタートです。
昨日、新聞の雑誌の広告欄の「汚染がれき拡散する」という見出しの中で、宮城・岩手のがれき処理を引き受ける予定の自治体が572自治体あり、その中に池田市も含まれているというのがありました。
まず事実から申し上げますと、3月11日以来今日まで池田市としては宮城・岩手のがれきは受け入れておりません。
受け入れを拒否したのではなくて要請がなかったからです。あの惨状を目の当たりにして、要請があれば誰が拒否できるでしょうか、もちろん放射線の汚染の話が出る前の段階です。
池田市としては政府からの受け入れ可能かどうか、その処理量はとの問い合わせに対し「日量10トンまで可能」との回答を送っています。当然のことではありますし、量としては少ないくらいだと思っています。
実は放射線以外にも問題があったのです。それは塩害です。
津波による被害、がれきがほとんどですから、当然塩水をかぶっているわけで、それを焼却処分することによる炉の傷みは通常の何倍にもなるからです。
そしてその場合の保証について、政府としては自治体間の話し合いで対応していただきたいということであったからです。
池田市でも焼却炉の延命化は政策課題の一つで、市民の皆さまにもごみの減量について協力をお願いしているところですから、炉の負担を覚悟の上でがれきの処分を引き受けることについてはちゅうちょせざるを得ないという現実もあります。
もちろん放射能汚染の問題が惹起(じゃっき)すればなおさらです。
少々長くなりましたが、そのような事情で池田市としては被災市からのがれきは受け入れておりませんので念のため申し上げておきたいと思います。

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