同僚議員の馬坂さんから、【感動の動画】を紹介していただきました。
間もなく、3.11から1年が経つんですね。
しかし、がれきの撤去もまだまだですし、ましてや「心の復興」もまだまだです。被災された方々が、将来に希望を見出して自ら立ち上がれる背景も環境も政策も整っていません。
先日の「SGIの日」記念提言の「災害時における人間の安全保障」の続きになりますが、その結論の一つが「人間は誰しも無限の可能性を内在しており、かけがえのない尊厳を自ら輝かすことのできる力が備わっている。その尊厳の光が苦悩に沈む人々の心に希望をともし、立ち上がった人がまた他の人に希望をともすといったように、蘇生から蘇生への展転が広がっていく中で、やがて社会を覆う混迷の闇を打ち払う力となっていく」という考え方です。
昨今は、東日本大震災だけでなく、長引く不況による閉塞感により、国民の多くは希望あふれる活力とはほど遠い怒りであったり諦観や逃避といった風潮が社会に蔓延しているように思います。
この動画を見て思い出したのが、キング博士が自著で紹介していた、バス・ボイコット運動に参加した一人の年配の女性の話です。
「わたしはわたし自身のために歩いているのではありません」
「わたしは子供や孫のために歩いているのです」
どんな状況に置かれた人であっても“他の人々を救う存在”になることができるとともに、最も苦しんだ人こそが一番幸せになる権利があります。
こうした確信で立ち上がった一人が、苦しみに沈む人たちと手を取り合い、ともに再起を期して新たな一歩を踏み出す。その輪が一人また一人と広がる中で、震災からの復興も日本経済の復興も、本格的な軌道に乗っていくのではないでしょうか。
そして、政府も制度を立ち上げればそれで良しとするのではなく、今最も苦しんでいる人たちの怒りや戸惑いに対して、その疑念を一つずつ解きほぐしながら議論を深め、心からの納得を得る努力を怠ってはならないと思います。
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