2012年5月2日水曜日

「防災」に取り組む公明党 ⑤


「率先避難者たれ」

昨日の続きになりますが、3月の「防災セミナー」の時に河田教授は繰り返し「自助」の大切さをうったえておられました。
阪神淡路大震災の時も、自分と自分の家族の安否が確認できて初めて、周りの人に手を差し伸べることができたと語っておられました。

今回、公明党の「防災」に取り組むツールの一つに「防災DVD」があります。
その中で、あの「釜石の奇跡」の立役者であり防災研究の専門家である群馬大学大学院の片田敏孝教授の、「津波てんでんこ」に関する話があります。
「てんでんこ」とは「てんでんばらばら」の意味。「津波が来たら、肉親に構わず、各自てんでんばらばらに一人で高台へと逃げろ」ということです。
これは、一見、家族の絆を無視した冷たい考えのように聞こえますが、実は、「うちの子(親)は、必ず一人で逃げるに違いない。だから、探しに行かなくても大丈夫だ。」という、確たる信頼感があって初めて成り立つ考えとのことでした。
つまり、家族を探しに行って災害に巻き込まれ、せっかく助かった命を無駄にしてしまうことを避けるための知恵なのです。
実際に今回の「東日本大震災」においても、片田教授が8年間に渡って防災指導に当ってきた釜石の小中学生たちのほとんどが、あの大津波から逃れることができたばかりでなく、多くの地域の幼児・高齢者をも救ったとのことです。

そうしたことから、日頃から家族で防災について語り合う防災会議が大切といわれています。
いざという時の避難先や落ち合う場所、身の回りの安全について家族で話し合っておきましょう。
河田教授は、落ち合う場所に関して以下点に関して強調していました。
・場所を決める(○○小学校の校庭のブランコのところ・・・など)
・時間を決める(正午・・・等)
・複数の場所を決める(避難先が被災している可能性)


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