2011年6月29日水曜日

議員報酬の一割削減!聖域なき行財政改革を断行!

池田市では、過去19年間で議員報酬を3回削減しています。
しかし、さらなる財政改革をめざし、公明会派と自民党・市民クラブの連携推進により、議員自らの身を削る改革として4回目の歳費削減を、本日行われた6月議会最終日に於いて実現することができました。
本年7月より2年間にわたり、歳費を1割削減します。これにより、議員約2名分を定数削減したのと同じ効果があります。


話は変わりますが、昨日、十数年ぶりに懐かしい友から電話がありました。以前は箕面市に住んでいて、若き時に共に活動した友人です。
その友人のお宅が居心地が良く(特にリビングのソファーが私のお気に入りでした)よくお邪魔していました。
その後、仕事の関係で山形県に引っ越しされて疎遠となっていました。
ところが、その彼が今回、公明党から市会議員として立候補することになったとのこと。

詳細は次の通りです。

山形県東根市議選(定数18)
2011年7月17日告示 2011年7月24日投票
氏名(ふりがな) 河村 豊 (かわむら ゆたか) 新人 45

かれは時代を先取りする感性に優れた男で、しかし人情臭い部分も持ち合わせており、ぜひ頑張ってほしいと心から応援しています。
「是非ブログで紹介してくださいよぉ~」とのこと。カワムラ!ガンバレ~!!

2011年6月27日月曜日

「落語のまち」池田

本日、「第3回社会人落語日本一決定戦」の実行委員会が落語ミュージアムで開催され、公明会派代表の実行委員として参加してきました。
実行委員長の倉田市長、大会総括の上方落語協会長・桂三枝さんも参加されていました。
今回は、9月17日(土)が予選会、よく8日(日)が決勝戦の予定です。

私も実行委員は今回3回目で、過去2回は社会人の落語のレベルの高さに驚き、そして堪能させていただきました。
何せ、市内6か所で行われる予選会やアゼリアホールで行われる本選は無料で聴くことができますから。
本年も、大会出場者のみならず、多くの方に池田市に来ていただきたいと思います。

また、本日の倉田市長のあいさつの中で、今回は決勝出場者の方で東北の被災地に行き落語会を開催し、元気を送り届けるという企画も考えているとの話もありました。
池田でスタートした「社会人落語日本一決定戦」ですが、これが日本全国の元気の一助になるのならとても素晴らしいことだと思います。
関係者やスタッフの方々のご苦労に感謝するとともに、最後まで無事故で素晴らしい行事となるよう頑張ってまいります。

「第3回社会人落語日本一決定戦」

ところで、私は今回実行委員になるにあたって、池田にゆかりのある「池田の猪買い」「池田の牛ほめ」をネットで全編聞いてみました。
これまでも断片的には何度か聞いたことがあるのですが、きっちりと最後まで聞いた事がなかったからです。
古来より交通の要衝であったためか、小さな町にも関わらず落語の中にも出てくる池田ってすごいなぁと感動しました。





2011年6月26日日曜日

中山連山踏破!

何故かこの時期になると無性に体を動かしたくなります。
と言うことで昨年は、地元五月山に登りました。
本年は、中山連山を踏破してきました。

阪急中山駅から歩き出し、中山奥の院を経て、中山山頂。
その後、尾根沿いに西に進み万願寺へと出て、川西能勢口に到着。
約12キロ、高低差410mを5時間ほどかけて歩いてきました。

思っていたよりもかなりハードなコースで、ふらふらになりながらやっと踏破といった感じでした。
中山奥の院までは、年配の参拝者もかなり歩いておられ、ゆっくり登る私の横を追い抜いて行かれます。
またこのコースは中山の住宅地を回り込むような形になっており、そこには私の母校である「宝塚東高校」もあり、30年ぶりに母校のチャイムの音を聞くこともできました。

そしてなんといっても極めつけは、万願寺の前の自販機で買った缶ビールの美味しかったこと!
「生きていてよかった~」とまで思えるほどの味で、そこまでのしんどかったこと、辛かったことも全て吹っ飛んでしまいました。
クセになりそうです(≡^∇^≡)

たっぷりとかいた汗と共に、日頃のいろんなストレスも流し去り、気分爽快の山歩きでした。

2011年6月24日金曜日

池田市の景勝 Best5

ホームページトップのスライドショーを更新しました。

これまでは【TDR48】(ただりゅういち48歳)でったのですが、この7月2日が私の誕生日なので49歳になってしまうからです。
更新したスライドショーは、私が今、議員としての思いを表したテキストとともに、池田の景勝地のイラスト5枚で構成されています。
このイラストは、私のお気に入りの写真をパソコンで加工し、色調や細部の修正などを施して、イラスト風にしたものです。


先日、倉田市長と懇談する機会があり、市長に「池田の一番好きなところはどこですか?」と尋ねたところ、「五月山です」とのこと。
よそに出かけたりしていて池田に帰ってきたときに、そこには五月山があって、風が吹いていて、木々のにおいがして・・・
「やっぱり池田はいいなぁ」と。
同感です!



池田城。
毎年5月に、文化振興財団主催で薪能が開催されます。夕闇迫る中、薪で照らし出された池田城をバックに繰り広げられる幽玄の世界は格別です。
そのほかにも年間を通して、各種のイベントが開催されています。


水月公園。
池田市は、織姫伝承が取り持つ縁で、中国、蘇州市と友好都市関係を結んでいます。 ここには、その蘇州から贈られた斎方亭と石門とがあります。
また花菖蒲が見事で 6月初旬~下旬が見ごろです。


がんがら火祭り
池田の夏と言えば、このがんがら火祭りと猪名川の花火大会。
正保元年に起源を持つ、北摂を代表する伝統的火祭りです。祭り当日は、五月山に大一文字がともされ、町には重さ100キログラム長さ4メートルの大松明が二本一組で繰り出し、光々と火を燃やしながら練り歩きます。


落語みゅーじあむ
始めここには大阪空港のイラストを入れていたのですが、私は本年【第3回 社会人落語日本一決定戦】の会派代表委員ということで、このイラストにしました。
平成19年4月に開館。昨年には向かいに「池田呉服座」も復活し、多くの観光客でにぎわっています。

2011年6月22日水曜日

3・11から変わってきた価値観

東日本大震災と福島第1原子力発電所の事故発生以来、震災関連の書籍や出版物がよく読まれていいるそうです。
そのジャンルは多様で、写真グラフや防災マニュアル本、原発に関する科学的な解説や思想的なアプローチのものも。
こうした中、“心温まる話”を収録したエピソード集が特に注目されているとのことで『PRAY FOR JAPAN―3・11 世界中が祈りはじめた日―』も、その一つです。

この本は、大震災の当夜に現役学生の鶴田浩之さんが立ち上げたウェブサイト「prayforjapan.jp」が基になっています。
震災直後、英語圏の男性がミニブログ「ツイッター」に“日本のために祈る”と投稿した後、世界中から日本へ膨大な励ましの言葉や写真がインターネットを通じて発信。同サイトは、これらを集約したものです。
さらに、日本中から届けられる助け合いや励まし合いのエピソードなども含め、主に電子メディア上で飛び交い蓄積された“心温まる”活字や写真を、一冊にまとめたのがこの本です。

日本を含めた経済の先進国は、経済中心主義の軌道を走ってきました。
しかし、今回の大災害によって、その軌道の一部が破壊されてしまった感はいなめません。人々が、これからもこの軌道を走り続けてよいのか、との疑念を持ち始めていることも事実です。つまり3・11は、これまでの社会の価値観自体をも揺るがすこととなりました。
そうした中で、人間として本来もっている、“他者を思いやる心”や“復興へ向けての強い心”が見直されているのかもしれません。

いまだに避難所生活などでご苦労されている方々には申し訳ないですが、3・11を経験して、全国・全世界がこれまでの他者に勝つことを目的とした経済中心主義の軌道から、お互いに励まし合いながら逆境や変化をも乗り越えていこうとする人間主義の軌道へと方向転換しようとする流れができていることは、とても素晴らしいことだと思います。

2011年6月21日火曜日

がん検診の受診率向上について

昨日、厚生常任委員会が開催され、先日のブログで書いていた「子宮頸がんの無料クーポン導入による医療費削減効果」について質問しました。
池田市では詳細な統計検証はまだ行ってはいないものの、がん検診の受診率の向上は確実に医療費の削減につながっているとのことでした。
私としては、医療費としての財政的な効果だけでなく、実際にがんで苦しんだり悲しんだりする方が一人でも減ることの方が大切だと考えています。
そのためにも「がん対策基本計画」でうたわれている、受診率を2011年度までに「50%以上」をめざすという目標を追及していただきたいと思います。

他市に於いては、無料検診は威力があるとして、1年生検診と言って初めて検診年齢になる年の検診(例えば胃ガン検診は40歳、前立腺がん検診は50歳etc)など、初めて受ける年の検診を無料にするといった取り組みをしている市もあります。
また、普及啓発活動の充実をめざし、がん検診の大切さを次世代に伝えていくために、家庭・学校・社会での積極的な啓発が求められています。(卒業式や成人式の場で20歳から無料検診が始まることをPRする等)

ところで、乳がん・子宮頸がんの検診無料クーポン事業は本年3年目であり、来年再来年と実施して初めて全ての女性の方を一巡することになります。
当初この事業は全額国費負担のもと始まったわけですが、本年度は一部が市町村の負担となったと聞き及んでいます。そういったことから全国的にみると本年実施されていない自治体も一部あるとか。
また、明年以降は国に於いては震災の復興に財源を回さないといけないことから、この事業が継続されるのか若干心配でもあります。
そうした部分をどのように予測されているのか、万が一予算の多くが自治体負担となった場合、池田市として継続する意思があるのか市長に質問しました。

市長からは、この無料クーポン事業のみならず社会保障全般について出来るだけの対応をしていこうと考えている。ただし財源的にも限りがあり、優先順位の高い事業からと考えている。そういう意味では乳がん・子宮頸がんの検診無料クーポン事業は高い優先度であると考えています、とのことでした。


話は変わりますが、今朝の我が家での笑い話o(^▽^)o

私が、朝起きて洗面所の前に立ったら、寝相が悪かったせいか少ない髪の毛(><)が逆立っていました。
いくら水でぬらしても収まらないので、そこにあったドライヤーをかけてみました。普通ならドライヤーは私にとって無縁のものなので、使ったのは20年ぶりくらいです。
そしたら頭皮の地肌に熱風がもろにあたり、「熱ッ!熱ッ!」と叫んでいるところに、聞こえるはずがないドライヤーの音を不審に思った嫁がやってきて、大笑い。
「下手な漫才見てるよりオモシロイ」と腹を抱えて苦しんでいました。それを見て私も苦笑い・・・
笑うことは体に良いということなので、朝から笑ってスタートした本日はいい日かも・・・

2011年6月19日日曜日

なぞなぞ

今日、市内の呉服小学校の子どもたちと接する時間がありました。
その時に、子供たちからなぞなぞが出題され、いい頭の体操ができました。
だいたいがとんち形式なのですが、なかなか閃かず、やはり頭が固くなってきているなぁと実感しました。
今日のなぞなぞから代表的なものを紹介します。

【初級】
アンパン・食パン・カレーパン、このなかで人の言うことを聞くパンはどれでしょうか?

【中級】
すし屋で、続けて注文すると痩せてしまうものは何でしょう?

【上級】
次の○の中に入る数字は何でしょう?
・T=1
・D=1
・F=2
・K=○



さて、あなたはいくつ答えられましたか?
ちなみに私は【中級】しか分かりませんでした。

答え:
【初級】食パン(ミミがあるから)
【中級】ガリ(がりがり)
【上級】43(T=都・D=道・F=府・K=県だから)

2011年6月18日土曜日

素晴らしい町歩き系ブログを発見!

先日、呉服小校区の地域分権コミュニティが、呉服(くれは)神社にまつわるイベントを企画しているとの話を聞き、私もしっかり勉強しておかなくてはと思い、ネットで調べてみました。
すると、とても興味深いブログにめぐり合いました。
それは、大阪市北区で働く会社員の新之介さんが書かれている「十三のいま昔を歩こう」というブログで、JR大阪駅周辺や、旧街道沿いに古い街並みが残る豊中・池田などを、明治時代の測量地図などの参考文献と照らし合わせながら自身で歩いて書かれているものです。
池田市に関する記事も大変多く、そこに住んでいる私達も知らなかったことや、普段何気なく気にもしていなかったことがこんな意味があったのかと驚く記事がいっぱいありました。
今回は、「呉服の里・池田に2つの神社あり」という記事を紹介しますが、他にも紹介したい記事が満載です。

「呉服の里・池田に2つの神社あり」

2011年6月17日金曜日

乳がん、子宮頸がんの無料クーポンの効果について



日本はがん治療の技術では世界トップクラスですが、検診率の低さから”がん対策後進国”ともいわれています。
「がん対策基本計画」では2011年度までに、受診率「50%以上」という大きな目標を掲げています。本年はその2011年度です。
先日行われた本議会の席上、池田市でのがん検診の受診率は、子宮頸がんで34.3%、乳がんで23.4%とのことでした。
それでも、北摂地域ではともにトップクラスの受診率とのこと。

では、国に於いてはどうなのでしょうか。
「日本対がん協会」の調査によると、無料クーポンで検診受診率は大幅に増加し、特に子宮頸がんと、その前段階の症状である「異型上皮」の発見率が大きく向上していることが分かったそうです。
具体的には、子宮頸がん検診の受診者数は、クーポン導入前の08年度が127万人だったのに対し、導入後の09年度は約15%増の146万人。このうち、異型上皮が見つかった人は3608人から5019人と39.11%も増えました。
さらに、クーポンを利用した検診受診者数については、対象年齢(20、25、30、35、40歳)の09年度の受診者数が9万3215人で前年度比2.6倍に拡大。特に20歳では5132人で、同9.6倍となったとのことです。

そういった数値からしても、無料クーポンは、医療費を抑えるためにも効果があると思っています。
本市においても医療費がどれくらい減ったのか気になるところです。また、本年からは大腸がんの無料クーポン事業もスタートします。
6月市議会で、そういった部分について確認できればと思っています。

2011年6月14日火曜日

「水車のまち」構想

政府が、20年をめどに風力や太陽光などの中小規模の発電で地域の需要を賄う「分散型」への転換を目指すということで、「スマートグリッド」(次世代送電網)を検討しているという記事を先日書きました。

スマートグリッドは、これまでの発電所から消費者へという一方向だった流れを双方向にすることで、消費者の電力需要情報などを把握し、需要と供給をマッチングさせることが可能になります。
そして、スマートメーターで電力を「見える化」し、需要に応じて動的に変動する電力料金プランを導入すれば、いわゆるデマンドレスポンス(需要側の反応・応答)が機能し始めるとのことです。例えば、電力需給が逼迫してくれば電力料金を高く設定することで、高い料金を払いたくない消費者は電力消費を抑制し、料金が高くても使う必要のある企業などが必要なだけの電力を使うことで、限られた供給能力でも自動的に需給バランスを調整できるという考えです。

また太陽光や風力発電など、地球温暖化対策の要となる再生可能エネルギーの普及を促す施策として重要視されています。
ただ、太陽光や風力発電には天候次第で発電量が変わり電圧が不安定になるという欠点があり、それに対して長期間にわたって安定的な発電が可能な再生可能エネルギーとして「小水力発電」に関心も高まっています。

「小水力発電」は、巨大なダムを造らず自然の川の流れなどを利用して発電するので低コストで安定的な発電ができるのが利点で、「エネルギーの地産地消」を実現するのに貢献するとのこと。欧州ではかなり大出力の施設があるそうですが、日本では1000キロワット以下の施設を「小水力発電所」としています。
既に全国各地に500カ所近くの施設があり、京都市の嵐山、桂川の小水力発電所は、観光名所の渡月橋の照明設備に電力を供給、市内を流れる家中川に「市民発電所」を建設し「小水力発電のまち」を売り物にする山梨県都留市の例もあります。

今回の公明会派の代表質問に於いても、この「小水力発電」を取り上げて、「水車のまち」構想を提案させていただきました。

2011年6月12日日曜日

車イスの目線

今から4年前。
私が44歳の時、初めての選挙戦を戦いました。
「若さいっぱい!元気いっぱい!池田のために働きます!」と言いながら、若さに任せて走り回りました。
しかし、アスファルトの上をダッシュするのは、膝にとって一番よくないことなんですね。
案の定、選挙戦の途中で膝を痛めてしまい、スタッフの方に迷惑をかけてしまうという苦い経験があります。
そんな教訓を生かして今回の選挙は、しっかりと調整しながら最後まで元気いっぱい戦うことができました。

4年前のその時は、選挙が終わった後もしばらくは、歩くのも苦痛といった状態でした。
ある時など、自転車に乗っていて「多田さん」と呼び止められて、止まろうと思ったら膝に力が入らずにそのまま転倒。
かごに入れてあった荷物は飛び散るし、体は地面に這い蹲るし、かなり恥ずかしい思いをしました。
普通に歩いている時も、元気なときは気にも留めないちょっとした段差にもつまずかないか気を使い、恨めしくさえ思ったほどでした。
その時に、身体弱者にとって街の中がいかに移動しにくい状態か身を持って実感した次第です。

先日、車椅子を使用されている障害者の方から要望をいただきました。
――池田駅の構内に、どうしても車いすで立ち入ることができない一角がある。――
それは、阪急池田駅の改札を出たコンコースの西側、ちょうど伊丹池田線の真上を超える部分が若干の階段となっており、その先の約50m部分です。
それで、実際にその場所に行ってきました。
元気な私はこれまで全く気づかなかったのですが、確かに車イスでは立ち入ることはできない構造になっていました。

実は、このフロアーには池田市民文化振興財団の本部や、ギャラリー「VEGA」などがあり、そこでは障害者の方の作品や東山作業所の作品なども紹介されることもあり、更には市立図書館の駅前サービスポイントも設置されています。
こうした設置施設の性格からしても、外付けのエレベーターかスロープを設置する等の対策を講じる必要があるとのことで、6月議会での公明会派の代表質問の項目の中に入れていただきました。
それに対する市長からの答弁は、
・外付けのエレベーターやスロープの設置は構造的に無理。
・しかし、その部分のすぐ横に建っている池田阪急ビルがかなり老朽化しており、建て直しの予定と聞いている。その時に指摘の部分のバリアフリー化もあわせて対応するよう、阪急に働きかける。
というものでした。

なるほど!その手があったか!と感心しました。
さっそく、要望を頂いた車イスの方に報告すると、「実現がいつになるか分からないけど、障害者のこともちゃんと考えてくれて、少しずつでも池田の町がよくなっていくことが嬉しい。」と、とても喜んでくれました。
今回のことで、4年前の自分の苦い経験を思い出しました。
この池田には、小さなお子様からお年寄りまでいろんな状況の方が住んでいて、それぞれ相手の目線で物事を考えないと見えてこないこともたくさんあるということを再認識しました。

2011年6月7日火曜日

ラジオ番組

今日、久しぶりに夫婦でラジオ番組を聞きました。

工場で勤務していたときは、職場ではラジオをかけていたのですが、それ以後はラジオというものと全く無縁でした。
机の引き出しの奥から埃にまみれたラジオを引っ張り出し、おそるおそるスイッチを入れてみるとちゃんと音が出ます。
アンテナを伸ばして、チューニングを回します。「ジー、ジー、」という雑音の合間に人の声や音楽が聞こえてきます。
最近では、ラジオどころかテレビもほとんど見ることもなくなり、もっぱらパソコンの前でネットに向かう生活をしています。
ですから、私の中ではラジオは完全に忘れ去られた存在でした。しかし、そんな私のまわりでもラジオの電波は流れていたんです。
アンテナを立てて、チューニングを合わせるという儀式を行えば、ちゃんと聞くことができました。
それだけで、少し新鮮な感動を覚えました。

音だけの情報伝達手段。画像も動画もありません。耳だけが頼りです。
その場面や情景は、自分の頭の中で描き出します。
思えば、学生のころ自分の部屋にあったのもラジオでした。トーク番組や音楽番組を夢中になって聴いたものです。翌日学校に行って、友達との話題はその内容でした。音楽だって、音質はクリアではなく雑音だらけなのに、必死になって聞いていました。

今日、久しぶりに聞いたラジオの番組で、ダ・カーポが歌う「野に咲く花のように」が流れていました。
やはり、クリアではない音質でしたが、その曲を聴いていてそんなことにいろいろと思いをめぐらせていました。
一説によると、人間の五感の内で最も鋭いのは聴覚だと言います。眼や口はふさぐことができますが、耳だけはふさぐことができません。
本人が望むと望まざるとに関わらず、いろんな音が常時入ってきます。
先日もあるテレビ番組で、商店での呼び込みの声やエレベーターガールの声を科学的に分析して、それを聞いている人に対する効果を検証していました。逆説的になりますが、それを悪用して詐欺師なども、話の論理性よりも声や響きを利用して相手を信じ込ませたりするそうです。第三者からすれば、普通なんでそんな話に騙されるかなぁと言った話でも、完全に信じ込まされてしまったりしてる場合がそれですね。

最近ではスマートフォンなどネットの急速な普及により、人と話したり聞いたりすると言うことが、どんどんと減ってきていますが、今日のラジオ番組で、「聞く」と言うことの大切さを実感しました。

2011年6月3日金曜日

「学校施設再編整備計画」は必要か?


「学校施設再編整備計画」-概要版-が手元に届きました。
この計画については、学校の統廃合を含む話なので、いろんなご意見が挙がっておりますが、
私としては、結論から言いますと、必要だと考えます。

その理由の第一は学校施設の老朽化です。
今回の計画の大きなポイントとして、次の3点があります。
①小中一貫教育の推進
②児童・生徒数の減少による小規模校の解消と、学校の活性化
③校舎の老朽化の改善と耐震性の確保

これまでも何度か述べていますが、鉄筋コンクリートの建物は外観的には全く同じに見えても、建築された時の法律により強度は全く変わってきます。
まず、1950年(S.25)に制定された建築基準法以前に建てられた建物では、その強度は現在と比較して全くダメです。一昨年耐震補強工事が行われた五月丘小学校の校舎がそれで、そこでは節のない鉄筋が使用されていました。
次に、1981年(S.56)に、新耐震設計法が導入されて基準法が大きく改正され、建築物の耐震強度が飛躍的に向上しました。
実は、池田市の小学校の校舎のほとんどは、この1981年以前の建築であり、更には今でも一部1950年制定の建築基準法以前に建てられた部分も存在します。
そうしたところから、各校舎の耐震補強工事が早急に必要となっています。

ところが、この耐震補強工事には莫大な費用がかかります。
当然、市の単費だけでは賄えるわけはなく、国の補助金や市債の発行などが必要となります。
そこまでしてお金をかけて取り組まなくてはならない事業だけに、昨日の監査委員研修における適正な事業コストかどうかではありませんが、慎重に取り組まなければなりません。せっかく多くの予算をかけて校舎を整備したのに、数年後には児童数が減少して必要なくなってしまったなどという無駄なことはできません。
しっかりと、市内児童数の動向・推移をにらみながら、更には小中一貫構想なども取り入れて、今回取り組む「学校施設再編整備計画」が遠い将来まで有効に、池田の教育に資するようにしなくてはなりません。

個人的な感情からすれば、当然地元の学校は存続してほしいわけですが、それに伴う費用対効果も検証する必要があります。
今回、学校の再編整備をした場合、現状のまま耐震補強を行う場合と比べて、合計で7校、18棟の校舎の補強工事が不要となります。
その分、新設になる一貫校の設備の向上や、教育環境の向上に予算を使う方が有効ではないでしょうか。

こうした考えを含めて、保護者・教師・地域の理解を得ることができるかどうかが、今後の課題となってきます。
地域住民の理解なしで進めたり、なしくずし的に進めるようなことがあってはなりませんが、しっかりと話し合いながらでも前に進めないと、計画が遅れれば遅れた分だけ老朽化も進み、子供たちの安心安全が後回しになってしまいます。
今回の大震災のように、想定外の地震もいつ起こるか分かりません。そんな今だからこそ、学校の耐震化を軸とした「学校施設再編整備計画」に前向きに取り組む必要があると、考えます。

2011年6月2日木曜日

大阪府都市監査委員会「定期総会・研修会」に参加して

本年、監査委員に就任しました。
例月出納検査などの実務はまだ経験していないのですが、本日、大阪府都市監査委員会の「定期総会・研修会」が豊中の千里阪急ホテルで開催され、参加してきました。

まず、「定期総会」は次第どおりに滞りなく運びました。
そのなかで開催市からの来賓と言うことで豊中市議会議長の片岡議長が挨拶され、(日頃お世話になっている、同じ公明会派の先輩議員です)豊中市初の女性議長でありながら堂々と話されている姿が、感動的でした。

後半の「研修会」では、関西学院大学の林宜嗣教授による「自治体経営と監査の役割」との演題による講演がありました。
私自身、監査委員になったばかりでもあり、どこまで理解できるだろうかとの不安もあったのですが、林教授は国の地方行財政検討会議委員も務められているとのことで、自治体経営における監査の役割がどういった流れになっているかなどがよく理解できました。

いくつか感銘した部分として、以下の内容があります。
・地方の財政悪化要因の一つに、現行の国と地方の財政関係がある。今まで国の云うとおりにしてきた所が苦しくなってきている。
・十分な監視機能を果たしていない地方議会。(耳が痛かった>0<)
・公共サービスは、過去の救貧・防貧から、生活支援に変質してきている。
・それに伴い行政の守備範囲も、これまでのように丸抱えでなく、民間活力の導入や受益者負担の活用も取り入れるべき。
・監査委員はこうした正しい見識に立っての、事務事業評価が求められる。
・具体的には 1、市民が納めた税金が公正妥当に使われているか(一部市民の既得権化していないか) 2、行政サービスの供給コストは削減できないか
この2点がポイントである。

本日の林教授の公演を拝聴しての感想として、これまで私は監査委員は不正をチェックして正すのが仕事だと思っていましたが、そんな表面的なものではなく自治体経営の根幹に関わる大切なポジションなんだと、意識を新たにいたしました。

そのように真摯に監査委員のお勉強に取り組んでいたのですが、休憩時間に「ただちゃ~ん\(*^▽^*)/」と、呼ぶ声が・・・
このような場所で誰なんだろうと振り返ると、日頃から親しくお付き合いさせていただいている八尾市の花村議員でした。年齢も期数も私より上なのですが、気さくに接してくださる先輩議員で、氏も本年監査委員に就任され本日の総会に参加されたそうです。
ということで、本日もちゃっかりとコーヒーをご馳走になりました。(先輩、<(_ _*)> ゴチデシタ♪・゚★,。・:*:・゚☆)

2011年6月1日水曜日

スマートグリッド(次世代送電網)に脚光が

政府は、新成長戦略実現会議の下に「エネルギー環境会議」を設置し、官邸主導で電力事業の改革案を練るらしい。
今月上旬から協議を開始し、年内にも基本方針をまとめる方針。
菅首相がG8首脳会議で20年代の早期に自然エネルギーの発電比率を20%に拡大する方針を表明したことによるもの。
電力供給については、大型発電所から地域全体に電力を送る「集権型」の体制を見直し、風力や太陽光などの中小規模の発電で地域の需要を賄う「分散型」や、IT技術を活用した次世代送電網「スマートグリッド」に対応した仕組みを導入する予定。



そもそもスマートグリッドとは、オバマ政権が米国のグリーン・ニューディール政策の柱として打ち出したことから、一躍注目を浴びることとなったもので、送電の拠点を分散し、需要側と供給側との双方から電力のやりとりができる、「賢い」送電網のこと。
日本では、麻生政権時に太陽光発電の導入量を2020年に05年比20倍に拡大すると目標設定し、その他風力発電など再生可能エネルギーの積極利用への動きが始まった。
しかし太陽光や風力などは、その発電量が天候や気候に左右され非常に不安定なため、需要と供給のバランスを調整するなどの系統安定化策としてスマートグリッドが取り上げられた。

しかし、スマートグリッドの普及に対する最大の抵抗勢力は電力会社であった。
その普及は、地域独占の電力会社が発電と送電を一手に担うという日本の電力システムの根幹を揺るがすことになるからである。
だから、組合組織をバックに持つ民主党政権では、スマートグリッドの普及は無理だろうと考えられていた。
ところが福島第1原発の事故を経て、状況が一変。
社会の主要な情報がICTへの依存度が極めて高くなった今、停電はインフラや財産、命の喪失に直結する。
電力の安定供給は今まで以上に不可欠との認識から、再びスマートグリッドに脚光が集まっている。

スマートグリッドが普及すれば、これまで電力会社が抵抗してきた電力産業の規制緩和にもつながります。
そうなれば、電力料金も3割の値引きの余地があるとの試算も。
さらに電力に引っ張られる形で、公共料金の引き下げが進めば、それが即、内需の活性化となり景気の刺激策につながるのではと期待します。